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意外と知らない中国の風習|中元節の禁忌事項

中元節 (zhōng yuán jié/ちゅうげんせつ)は、中国人の伝統的な祭日で毎年の旧暦7月15日に行われます。

2020年の中元節は、9月2日でした。

中元節は、道教の3つのお祭りである「上元節」「中元節」「下元節」の真ん中のことです。

中元節は、鬼門(地獄の門)が開き、死者の霊魂が赦される日と言われており、「鬼節」とも呼ばれます。

鬼と聞くと私たち日本人はどうしても赤色と青色の頭に角が生えた大男をイメージしてしまいますが、中国人にとって鬼とは死者の霊魂のことであり日本でいう幽霊や亡霊のことです。

鬼(guǐ)という文字の歴史は古く遠い商の時代の甲骨文字でも使われています。ちなみに中国語では、飲んだくれの酒飲みのことを”鬼(jiǔ guǐ)”といいます。

中元節は、一般家庭やお店などの軒先にお供えものを並べたり、あの世で使う紙のお金や線香を焚いて霊魂を慰めるしきたりがあります。

この日に、中華圏に出張にいくと会社やお店の玄関に色とりどりのお供え物が置いてあるの目にするはずです。

中元節でやってはいけないこと

中元節は、鬼(幽霊・亡霊)に出会わないように夜は出歩かない方が良いと言われています。川や海など水辺にも近寄ることも避けるべきです。また不吉なことや鬼の話もしてはいけません。

以下に中元節禁忌事項の一部を記載しました。日本人が見て理解できるものもあれば、理解不能な項目もあります。

中元節禁忌事項

※中国人は、「鬼」という言葉の使うのを忌み嫌うため鬼のことを「好兄弟」と言ったりします。

なぜ日本はお中元で贈り物を送るの?

日本ではお中元としてお世話になった人に贈り物をする文化があり、中元に対する考え方が中国と少し違いまます。

理由については諸説あるようですが、日本では、お盆の時期にお墓参りやお仏壇などにお供えした物をご近所・親戚・知人などに配る風習があり、これがいつの間にかお中元として贈り物を送るだけの文化となったと言われています。

ほんとうに怖いのは、死んだ人の霊魂ではなく、生きている人の恨みや妬みかもしれません。。。。そのような視点で見ると日本人のお中元が意味深く思えます。
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