言葉で伝わるのは、全体の7%?ましてや海外では?

昔アメリカの学者さんが行った実験によると、人が他人から受け取る情報で、話す言葉の内容は、たったの7%だったそうです。
もっとも良く伝わるのは、視覚情報で55%、次が聴覚情報の38%。
同じ言語同士で、7%しか伝わらないなら、海外で、汗をかきながら一生懸命話したあなたの英語や中国語は、7%どころかほとんど伝わってないってこと??

技術的な製品の打合せは、言い回しや文法よりも、数値や規格などの決め事を確認することが多く、上記7%よりも、多く伝わていると感じますが、言語情報より視覚情報の方が、断然伝わりやすいのは確かです!
これから海外に進出される方は、視覚情報を増やすサンプルやデモ機を用意することをお勧めします。特に、言葉では説明が難しい技術系の製品は、視覚情報がとっても大事です。

サンプルやデモ機が必要な3つの理由

1.実物を見るとお客はとっても安心する!

言葉や書面でどんなに丁寧に特徴を説明しても人は簡単には信用しません。
百聞は一見に如かず。実物をみせるれば、その製品が本当に作れる何よりの証拠になり、お客さんは安心します。

2.強みや技術力を明確に伝えることができる!

技術系の製品は、こまかなところにノウハウがあります。その価値を明確に伝えないと、価格競争に巻き込まれます。言葉で説明するとなると、どうしても硬い文章になり、技術的に詳しくない人にとっては分かりにくなります。
また、大事な技術ノウハウは、あまり細かく話さない方が良い場合もあります。
そんなときに、サンプルやデモ機を見せれば、不慣れな外国語で苦労して説明しなくても、製品の良さや特徴を理解してもらえます。

3.具体的な仕様や要求が明確になる。

サンプルやデモ機を見ることで、お客様は実際に購入したらどうなるかイメージし易くなります。もう少し寸法を小さくして欲しいとか、追加の機能をつけて欲しいとか、具体的な話がその場でできます。

得られる情報の量と質を考えると、資料だけ持って10回お客様を訪問するより、サンプルやデモ機を持って1回だけゆっくりプレゼンしたほうが、良いと思います。また、事前にサンプルやデモ機を持っていくと伝えておくと、会議に来る参加者も増えることが多いです。

でもサンプルやデモ機はお金かかるし。。。。
サンプルやデモ機が良いのはわかるけど、そんなお金はないし。。。。
小規模事業者にとっては、出費はできるだけおさえたいところです。
しかし、完璧な物を用意する必要はありません。

技術系の製品は、自社の売り込みしたい技術が伝わるのであれば、形やデザインにこだわる必要はありません。加工技術を売りたいのであれば過去に作った試作品のサンプル、高精度な製造装置であれば、それで作った実物サンプルでも良いのです。

とにかく、視覚的な営業道具を持つことです。どうしても用意できないなら、動画か3D CADのデータを用意するだけでも良いです。最近は、個人でも簡単にデジタル資料の編集が可能で、見せたくないとこは、モザイクにできます。

海外のお客にプレゼンすることが苦手であれば、サンプルやデモ機などを使い視覚情報で売り込んでいきましょう!