中国最大の鉄鋼情報会社Mysteelが国内電炉メーカー53社(生産総能力:4,300万㌧)の稼働率調査を行ったところ、3月8日までの平均稼働率は65.55%で先週より17.09%上回った。尚、中華商務網の3月8日の報道によると今週、黒鉛電極の市場は軟調で横ばい、「両会」によって、河北・河南地域の一部電極メーカーの生産中止(河北省邯鄲市のメーカーは全て生産中止)となっている。

※両会
1959年から開催されている国家政策を決定する重要な会議『全国人民代表大会』と『中国人民政治協商会議』の事を指す。
この2つの会議は通常同時期に開催されることか両会と呼ばれる。
両会は5年毎を一届として数え、毎年の会議をxx届x次会議と呼ぶ。因みに、今年の両会の正式名称は第十三届全国人民代表大会第二次会議と第十三届全国委员会第二次会議である。

市場分析

3月の河北&河南地域の製造中止に一方で、川下の鉄鋼市場相場が上がっており、来週、黒鉛電極の下落は少し落ち着くと予測します。

黒鉛電極の最新価格

◆今週の成約価格
超ハイパワー黒鉛電極(直径:300-700mm)のEXW価格:3.5-8.5万元/mt
ハイ・パワー黒鉛電極(直径:300-600mm)のEXW価格:2.8-4.5万元/mt
普通黒鉛電極(直径:300-600mm)のEXW価格:2.3-3.5万元/mt

中国相場情報:工業原材料の市場動向および価格情報