中国最大の鉄鋼情報会社Mysteelが国内電炉メーカー53社(生産総能力:4,300万㌧)の稼働率調査を行ったところ、3月11日~3月15日までの平均稼働率は69.33%で先週より3.78%上回った。尚、中華商務網の3月15日の報道によると来週(3月18日~3月22日)の黒鉛電極相場は穏やかであると予想している。川下の大型製鉄所の落札希望価格は低迷しており、成約数が不足しており一部製鉄所の落札数は目標に達してない。

※両会
1959年から開催されている国家政策を決定する重要な会議『全国人民代表大会』と『中国人民政治協商会議』の事を指す。
この2つの会議は通常同時期に開催されることか両会と呼ばれる。
両会は5年毎を一届として数え、毎年の会議をxx届x次会議と呼ぶ。因みに、今年の両会の正式名称は第十三届全国人民代表大会第二次会議と第十三届全国委员会第二次会議である。

市場分析

今週の入札状況から、現在の価格は黒鉛電極メーカーにとって限界値であり、来週は引続き現状維持するが4月から跳ね返り価格が上昇すると予測する。

黒鉛電極の最新価格

◆今週の成約価格
超ハイパワー黒鉛電極(直径:300-700mm)のEXW価格:3.5-8.5万元/mt
ハイ・パワー黒鉛電極(直径:300-600mm)のEXW価格:2.8-4.5万元/mt
普通黒鉛電極(直径:300-600mm)のEXW価格:2.4-3.5万元/mt

中国相場情報:工業原材料の市場動向および価格情報