相手が分かっているだろうと勝手に判断しない

えっ!その費用は、当初の見積に含まれておりませんが。。。

初めての海外顧客との取引では、思わぬところで誤解が起きたりします。
そして、言った言わないを説明するのは、とても手間がかかります。

国内取引であれば、見積書に製品名と製品番号だけ正確に書いておけば、あまりトラブルは起きません。しかし、海外向け、特に初めての顧客に対しては、寸法、材質、処理方法、精度、電源など変更すると費用がかかる箇所は、見積書に全て記載しておきます。

特に機械や装置など細かい仕様がある場合は、別紙参照として見積書と一緒に添付します。

また、お客様から要求される可能性が高い追加項目は、オプションとして、記載しておく事もおすすめします。

オプションで記載しておけば、将来、仕様変更の要望が来た時に、値上げ交渉が容易になります。

実際にあった失敗事例

昔、ある装置を海外に販売したときにお客から、
『届いた装置に真空ポンプがついてない』とクレーム連絡が入りました。えっ!うそ。真空ポンプ持ってないの!?何度も輸出してきた装置で、どのお客様も真空ポンプは、自社工場内に保有していました。
まさか、真空ポンプをもっていない顧客がいるとは思わなかったのです。
結局は、お客様の負担で現地で真空ポンプを購入してもらったのですが、言った言わないで少しもめてしまいました。

このトラブルは、見積書に以下一言を追記しておけば発生しませんでした。

オプション:真空ポンプ

細かく書くのは面倒かもしれませんが、海外ビジネスの場合は、思い込みで判断せずに、考えられるリスクはすべて見積書や仕様書に明記しておきましょう。