忙しく世界を飛び回るビジネスマンにとって、帰国時に空港税関に提出する薄黄色の紙『携帯品・別送品申告書』の記載は、煩わしいものです。

昔は、免税範囲を超えている手荷物を持っている人や別送品のある人だけが、申告書を提出し、それ以外の人は、口頭申告でした。

しかし、テロの未然防止と迅速かつ適正な通関を行うため、平成19年6月に関税法基本通達が改正され、同年7月から一部の例外(国賓等)を除き、日本に入国する全ての人が、『携帯品・別送品申告書』を提出することになりました。

実は、この『携帯品・別送品申告書』は、税関のホームページに掲載している様式(A4版)をダウンロードすれば、事前に印刷して空港税関で利用することができます。

これまで毎回手書きで書いていた方は、是非お試しください。

自宅で印刷する時の注意点:
⑴記入フォームは、変更される場合があります。常に最新版をダウンロードして使う事をお勧めします。2018年9月19日現在の申告書様式は、C第5360号です。

⑵全角で入力の場合は、セルの書式設定を文字列に変換する必要があります。

⑶署名欄は、手書き(タイピングは不可)です。

⑷入国日、電話番号、生年月日、旅券(パスポート)番号、記載位置は、枠からズレても問題ありません。
※税関に確認したところ申告書は、今のところ自動読み込みではないそうです。

⑸申告品がなくてもB面を印刷して提出必要です。

⑹帰国(入国)時に、家族が同時に税関検査を受ける場合には、代表者が当該申告書を記入し、「同伴家族」欄に代表者本人を除く同伴家族の人数を記入すれば大丈夫です。全員が個別に記入する必要はありません。