ファイルの拡張子とは?

Windows系のファイルには様々な形式があり、ファイル名の末尾にピリオドを挟んで英語で表示しています。このピリオド以降の文字列を専門用語で『拡張子』と呼びます。

代表的な拡張子としては、WORDファイルを表す「.docx」や「.doc」。EXCELファイルを表す.xlsx」や「.xls」などがあります。

画像ファイルも色々な形式があり、それぞれの拡張子に対応したアプリケーションソフトと呼ばれる専用プログラムが必要です。

ときどき開くことができない画像ファイルがありますが、それはパソコンに対応ソフトがインストールされていないことを意味します。

良く使われる6つの画像拡張子

画像拡張子としてよく使われている拡張子としてjpeg、gif、png、svg、tiff、heicがあります。それぞれの特徴や正式名称は、以下の通りです。

 .jpeg(ジェイペグ)

正式名称は、『Joint Photographic Experts Group』です。標準化を行ったグループ名がそのままファイル名として使われています。

JPEGは、写真に適した画像形式です。人間の肉眼では見えない情報を大幅にカットした状態でデーターを圧縮保存できるためウェブサイトで良く使われます。※補足1

また、フルカラー1670万色まで扱うことができるため表現力が重視される写真やグラデーション画像に向いています。

※補足1
画像が重くなると転送するデーター量が増えサーバーに負担がかかり、ページの表示速度が遅くなるため、閲覧者のページ離脱が増加します。

ただし、非可逆圧縮の画像フォーマットなので加工と上書きを繰り返していると画像が劣化します。JPEGの画像を編集するときはオリジナル画像を直接編集せずコピーを加工するようにしましょう。

.gif(ジフ)

正式名称は、『Graphics Interchange Format』です。インターネットで JPEG と並んで最も広く使用されている画像形式です。

色数が少ない画像に関してはJPEGよりも高い圧縮率できるためウェブサイトで良く使われます。

しかも、JPEGと異なり可逆圧縮のため画像を加工して上書き保存を繰り返しても画質劣化しません。

GIFアニメーションという機能があり複数の画像を一つにまとめることでパラパラ漫画を作ることができます。透明色も表現できます。

最大256色しかないため複雑な色合いを表現する事はできません。よって写真ではなくタイトルロゴ・アニメ・アイコン・ボタン・イラスト向けです。

またUnisys社の特許を使用しているためにフリーソフトが少ないのも難点です。

.png(ピング)

PNGの正式名称は、『Portable Network Graphics』です。Unisys社の特許問題があるGIFに代わる画像ファイル形式としてW3C(ウェブ技術の標準化を行う非営利団体)が開発しました。

基本的にはGIFと同様で可逆圧縮であり低画質で保存しても元の画質に戻すことができます。また透明色も使えます。

GIFより優れたところは、フルカラー1670万色を対応であることと閲覧および編集用のフリーソフトが充実していることです。

ただし、JPEGやGIFに比べて若干データー容量が重くなる傾向があります。またバージョンが古いブラウザではPNGが表示されない場合があります。

.svg (エスブイジー)

SVGの正式名称は、『Scalable Vector Graphics 』É.

JPEG・GIF・PNG・TIFFは、色が付いた点の集合であり拡大すればするほど画像が荒くなります。これを専門用語でビットマップ画像(またはラスター画像)と呼びます。

一方SVGは、ベクトル画像(またはベクター画像)と呼ばれており、点と線を数値化しそれをコンピュータが計算して表示するため拡大しても画像が荒くなりません。

SVGの画像でウェブサイトを作るとスマートホンの小さなモニターから高解像度の大型ディスプレイまでキレイな画質で表現できます。画像ファイルのデーター量も小さく済みます。

SVGの欠点は、点と線を結んで表現しているため写真のような繊細な配色や細かい輪郭の表現が難しいということです。よってウェブサイトのロゴマークやタイトルなどに向いています。

.tiff (ティフ)

正式名称は、『Tagged Image File Format』です。データーを圧縮せずに保存するため画像が劣化せずJPEGよりも綺麗です。

パンフレットやカタログなどの印刷物などで広く使われており高い解像度が必要となるデジタルカメラの画像形式としても用いられています。

ただ無圧縮のためファイルサイズが他の拡張子と比べて格段に大きくなる問題があります。

ウェブサイトの画像としてTIFFは使えない形式なのでブログなどで使う場合は変換ソフトでJPEGなどに変更する必要があります。

.heic(エイチイーアイシー)

HEICは、iPhoneが採用しているApple独自の拡張子で「High Efficiency Image File(HEIF)」と呼ばれる圧縮方法を採用しています。

写真のデーターサイズがどんどん増えていく問題に対応するため重くなりがちな従来のJPEG形式に代わる方式になります。

WINDOWS系パソコンの場合、HEIC画像を見るには専用のソフトウエアが必要となります。