1.お酒で酔っぱらう

お酒は相手を理解するのに一定の効果があります。日本ではお酒の席において個人個人のペースで飲みますが、中国では周りの席の人と乾杯をしながらに賑やかに飲みます。

ビールを飲んでいるうちは日本人もついていけますが、白酒と呼ばれるアルコール度がウイスキーよりも高いお酒が出てくると飲みなれてない人は酔っぱらってしまいます。

中国では差し出された盃を豪快に飲み干すことは相手への敬意を表します。しかし、飲んだ後に品のない酔い方をする人は軽蔑されます。

中国ビジネスでお酒は必須と言う人がいますがそれは昔の話です。お酒を飲まなくても十分に仕事はできます。

2.中国を分かった気でいる

駐在などで中国に住んでいる日本人の中には、まるで中国の専門家になったかのような態度をとる人がいます。

しかしちょっと中国で暮らしたからといって分かった気になるのは禁物です。中国は簡単に理解できる国ではありません。

中国語も話さずビジネス商談はすべて中国人スタッフに任せて、週末は日本人達だけと交流している駐在員が、中国人スタッフを前に偉そうに中国について語っても説得力はありません。

3.日本に誇りを持ちすぎている

日本の技術力はたしかに素晴らしいものがあります。

しかし最近の中国も素晴らしい技術を持っている企業が増えております。

何でも日本が一番であるという上から目線で考えていると正しい判断を誤る可能性があります。日本がナンバーワンという思い込みを捨てて、中国企業の良いところを見つけて活かしていく姿勢がこれからは必要となります。

4.中国人スタッフに権限をあたえない

日本人駐在員の中には、中国人の営業スタッフを信じず価格や仕様決めなどの決定権を一切持たせないまま、彼らに顧客と商談させる人がいます。

権限を与えずに中国人スタッフに営業をさせるのは、武器を持たずに戦えという事に等しくいずれは中国人スタッフの士気を下げます。

本来、中国人は日本人より交渉事が得意です。中国人スタッフに一定程の裁量権を与えることは、ビジネスを円滑にする上で重要です。

5.情報を聞くだけで提供しない

日本の企業は、情報交換という名目で、中国顧客へ訪問する場合があります。情報交換として相手にアポイントを取る以上は、日本企業側も役立つ情報を用意しておく必要があります。

しかし一部の日本企業の中には、中国顧客から情報を聞くばかりで自らの情報は開示しない場合があります。相手も忙しい中で時間を作ってくれていることを十分に理解して顧客訪問することが大事です。