あー素晴らしい若者だった。
仕事をしていてその仕事を本当に楽しんで働いている人は少ない。そして仕事を楽しんでいる人はお客様も喜ばせる。マニュアル通りにお客に笑顔に接していても本当のサービスは出来ない。
先日、都内、某パソコンメーカーショップにパソコンの技術的な問題で質問に行った時に、三人の店員さんが対応して下さった。最初の店員さんは、愛想が良い人だったが技術的にはあまり詳しくなく、私が知りたい操作方法の必要性が良く理解できなかった。30分ほど説明したが的外れな回答ばかり。。。。私が本日中に解決したいと伝えると、ようやく、その店員さんは、技術に詳しいベテランてを連れて来てくださった。
二番目の店員さんは、私が解決したがっている問題を直ぐに理解してくれ、素早くマニュアルを調べて操作手順を教えて下さった。しかし、今回の問題はマニュアル通りに操作してもうまく動作しない。そのベテラン店員さんも漸く私の依頼内容が難しい話であることに気付き、いろいろな操作を試してくださったがそれでも解決しない。そうこうしてると私に仕事の電話が入り、話が電話で話している間に技術に詳しい二番目の店員さんは何処かに行ってしまった。
面倒くさい話だったのでイヤがられたかなと思っていると、私のやり取りを見ていた三番目の店員さんが声をかけてきた。若者で明らかに技術は詳しくなさそうなその店員さんは、私の問題をなんとか解決したいと思ったらしく、いろいろパソコンを触り始めた。その内、二番目の店員さんが試してうまく動作しなかったマニュアルを再度トライし始めた。期待せずに見ていると、なんと5分で解決してしまった。
とても驚いた私は、どうやって解決したか聞いたところ、彼は笑顔で『マニュアルには三つのキーボードを押すと書かれていたが、キーボードの押し順については明記されてなかったのでいろいろな順番を試しただけです。』と答えてくれた。確かに、二番目のベテラン店員さんはマニュアルに書かれている三つのボタンを同時に押していた。技術が下手に分かるそれが当たり前と思ったのだろう。でも三番目の若者は、先入観がない。よってマニュアルに書かれてない事を試す事が出来たのだと思う。
そして、さらに三番目の若者が素晴らしかったのは、本当に自分が働いている会社野製品が大好きそだったことだ。好きだからこそベテラン店員でも解決できない事を解決できたのだと思う。
仕事とは、楽しむべきだとあらためて感じた瞬間だった。