事実上入国禁止の台湾

昨年まで、日本人がビジネスや観光で台湾に訪問する場合、90日以内であればパスポート一つあればいつでも行くことができました。

しかし、2020年12月現在、台湾政府は日本人を含む外国人の入国を事実上禁止しています。

理由はもちろん新型コロナウイルス(COVID-19)の台湾国内における感染防止のためです。

どうしても入国したい人は、台湾政府よりVISA(査証)と呼ばれる入国許可証を取得する必要があります。

ただし、このブログを書いている2020年12月20日時点において、基本的に商務(ビジネス)で訪台する方しかビザの申請は受け付けていません。

観光目的や短期の交換留学などでの台湾での滞在期間が180日以内の短期ビザは発行していないので注意が必要です。

ビザ(査証)の申請場所

通常ビザ(査証)は、訪問する国の領事館や大使館が発行するものです。

しかし日本には、台湾領事館や台湾大使館はありません。

なぜなら日本政府は、国連メンバーでない台湾を正式な国家と認めてないからです。

よって、日本人が台湾のVISA(査証)を入手するには、台北駐日経済文化代表処(通称:TECO-Japan)とよばれる民間の台湾外交窓口機関に行き申請をする必要があります。

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台北駐日経済文化代表処は、民間の機構ですが実質的には大使館や領事館の役割を果たしています。

台北駐日経済文化代表処は、本部が東京都の港区白金台にあり、他に大阪府大阪市・神奈川県横浜市・福岡県福岡市・北海道札幌市・沖縄県那覇市の5拠点があります。

なお、各代表処には管轄地域があり、基本的には管轄地域外の申請は受け付けません。よって自分がビザ申請をする代表処がどこか申請前に調べておくことをお勧めします。

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本部である東京都の代表処で申請される方は、サイトから事前予約する必要があるので注意が必要です。

台湾ビザ(査証)の申請方法

台湾ビザ(査証)の申請にあたっては、台北駐日経済文化代表処のホームページに記載されてある停留査証の必要書類を全てそろえて提出する必要があります。

なお申請手続費用は5300円です。

申請が終わると以下のようなビザ受取日が記載されたビザ引換券兼受領書がもらえます。

ビザ引換券兼受領書

指定日にビザ引換券兼受領書いくと以下の通りパスポートにビザ(査証)のシールが貼られたパスポートが返却されます。

なお私が申請した時は、1回限りの訪問しかできないシングルビザだけしか発行していませんでした。また訪問期間は50日で申請しましたが、90日間のビザを発行して頂けました。

実際の台湾ビザ(査証)写真:コロナによる特別入境許可との記載があります。

台湾ビザ(査証)取得後のアクション

ビザ(査証)が取れたら飛行機のチケット手配とPCRの検査予約です。

PCRは搭乗日の三日以内の陰性証明書が必要なので注意が必要です。

また、台湾入境後は14日間の在宅またはホテルでの隔離が義務付けられています。

ホテルは政府が認定した防疫ホテルに宿泊する必要があり、空港からホテルまでの移動も防疫タクシーを利用する必要があります。

なお、隔離期間中は原則部屋から出ることは厳禁です。

台湾入境後に施設で隔離中だった20歳代のフィリピン人男性が部屋から廊下に8秒間出たとして、10万台湾元(約37万円)の罰金を科されたとのニュースもありました。

隔離期間中は、洗濯も基本的に自分の部屋で行う必要があるので、洗濯洗剤は必ず持っていくようにしましょう。

また、長期間隔離の心理的に負担を少しでも和らげるよう、シャンプー、リンス、ボディーソープ、スーツ歯ブラシ、枕、タオル、パジャマなどは自分が使い慣れている物を持っていくことをおすすめします。

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台湾企業の中には追加で更に1週間様子を見る事を要求したり、追加PCR検査証の提出を求める場合があります。