海上保険会社、損害保険会社代理店(※)の活用について

このブログを読んでいる方は、海外貿易に興味を持っているか、すでに海外と取引をしている人だと思いますが、実際に保険会社の人と会って話したことはありますか?もし、まだであれば一度会って話しを聞くことをお勧めします。

なぜかというと、保険会社や保険代理店はリスクに関する質の高い情報と経験を持っているからです。
輸送中に起きた事故例、貿易保険(信用保険)の引き受けが厳しくなりつつある国、海外でおきた製造物責任における損害賠償例など、具体的な話が聞けるので、実際に海外取引する時のリスクをイメージしやすくなります。

我が社は、大丈夫だろうと根拠のない自信で海外取引をしている方もいらっしゃいますが、事故にあってから後悔しても遅いのです。

海外ビジネスで使える保険には、いろいろな種類があります。
代表的なのが、

➀運送中の事故を補てんする貨物保険

➁お客様に販売した製品が事故を起こした場合の損害を補てんする生産物賠償責任保険(PL保険)

➂代金回収が出来なくなった場合に備えて入る貿易保険(取引信用保険)

です。

この3つの保険で意外と意識が低いのが生産物賠償責任保険(PL保険)です。この保険は、以前『個人輸入ビジネスにおける製品事故の責任とPL保険について』でも書きましたが、日本の法律では、販売した製品が事故を起こして人的または物的に被害を出せば、製造元だけでなく輸入業者も損害賠償を請求される場合があります。PL保険は、貿易保険など他の保険に比べて保険料が格段に安いので、時間があるときに保険会社に金額だけでも聞いておくと良いと思います。

※損害保険会社代理店:
損害保険代理店は、損害保険会社との間で締結した損害保険代理店委託契約に基づき、損害保険会社の代理して保険商品を販売している会社です。