河北邯鄲市の製造業全て生産中止

中国産業情報企業『百川資訊』によると、中央政府の『両会※』開催の影響により3月2日から3月31日まで河北省・邯鄲地域の全て黒鉛電極の製造企業が100%生産中止になります。

また河南省の一部企業も同様に生産中止になります。

これにより、3月分の中国黒鉛電極は9,300MT減産になる見込みです。

2月の黒鉛電極生産量は、春節休みや市場低迷などにより昨年同期比4.39%減の約6.53万MTでした。

今後の相場見通し

黒鉛電極の価格はいぜんとして重たい。川下の電炉製鉄メーカーの稼働率は昨年同期比で明らかに落ちており在庫していた黒鉛電極の消化も進んでいない。

しかしながら、3月の両会開催により、黒鉛電極の生産量が間違いなく減少するため、ある程度の在庫消化が見込まれます。

また各電炉メーカーの稼働率が徐々に上がってきており3月の中下旬になると相場が安定すると思わます。
市場の状況では4月から価格が跳ね上がる可能性もあります。

※両会
1959年から開催されている国家政策を決定する重要な会議『全国人民代表大会』と『中国人民政治協商会議』の事を指す。
この2つの会議は通常同時期に開催されることか両会と呼ばれる。
両会は5年毎を一届として数え、毎年の会議をxx届x次会議と呼ぶ。因みに、今年の両会の正式名称は第十三届全国人民代表大会第二次会議と第十三届全国委员会第二次会議である。

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