台湾ドルはどこで両替するのがレートが良いのか?
ビジネスや旅行で台湾に行く日本人は非常に多く、その数は年間180万人近くになる。
台湾は、独自の通貨である台湾ドル(台湾元、ニュー台湾ドル、NTDとも呼ぶ)を使用しているが、日本人にとって気になるのは、どこで両替するのが良いかである。
言葉が通じて安心な日本の空港内両替所で台湾ドルを購入する人もいると思うが、少しでも良いレートで両替したいなら台湾現地で両替するに限る。1万円を日本の空港で両替するより、台湾の空港で両替するほうが、手数料を入れても200元~230元(750円~840円)も得をする。
台湾で両替する日本人のほとんどは、到着した空港内の両替所を利用する。桃園空港や松山空港では、臺灣銀行(BANK OF TAIWAN)と兆豐國際商業銀行(Mega International Commercial Bank )の2行が両替サービスを提供している。どちらの銀行で両替しても同じレートなので、空いてる方で両替すれば良い。
ちなみに、空港で両替する場合、金額に関らず1回あたり30台湾ドル(約110円)の手数料が取られる。もし、複数人一緒に両替するなら、代表者がまとめて両替する方が得をする。※市中の銀行で両替すれば手数料は取られない。
台湾現地での両替に言葉の不安を感じる人もいるかもしれないが、台湾の両替所は、日本人の応対に慣れており、パスポートと日本円を渡せば、素早く台湾ドルに両替してくれる。台湾ドルを受け取るときに書類にサインを要求されるが、サインする場所を教えてくれるので心配ない。
ちなみに、筆者はこれまで200回以上台湾現地で両替してきたが、金額の誤魔化しや偽札を混入されたなどのトラブル経験はない。
両替所よりレートが良いATMのキャッシング
日本円から台湾ドルに両替するもう一つの方法として、クレジットカードを使ってATMで台湾ドルを引き出す方法がある。ATMは、空港内にもあるが、台湾の街中にも設置されている。
クレジットカードのキャッシングは、手数料が高いのではと一瞬戸惑うが、実は、台湾ドルの両替においては、このATMでのキャッシングが一番レートが良い。
台湾桃園空港における両替所とATMキャッシングのレート比較
2018年9月26日、台湾桃園空港において、10,000円を台湾ドルに両替したら幾らになるか調査した。 結論は、両替所よりATMのレートの方が、77台湾ドル(約285円)得をすることが判明。さらに両替所の手数料30台湾ドルを加味すると、ATMでキャシングした方が、107台湾ドル(約396円)、パーセントでいうと約4%も得をすることになる。
10,000円両替時の台湾ドル(調査日:2018年9月26日)
桃園空港両替所 | 桃園空港ATM | 両替 vs ATM | |
---|---|---|---|
臺灣銀行 | 2,622台湾ドル | 2,699台湾ドル | ATMが77台湾ドルお得 |
兆豐國際商業銀行 | 2,622台湾ドル | 2,699台湾ドル | ATMが77台湾ドルお得 |
空港内両替所の場合、1取引あたり30台湾ドルの手数料が別途かかる。 |
クレジットカードのキャッシング手順
ATMでのキャッシングで唯一の弱点は、ほとんどの機械の操作パネルが、中国語と英語対応だけということ。日本語しか分からない人は、少し躊躇してしまうが、下記手順を覚えておけば、簡単に台湾ドルを引き出しできる。
1.クレジットカードをATMに挿入。
2.請選擇語言(Please Select Language)で操作音声の言語を選択。
3.請輸入密碼(Please Enter Pass Word) でクレジットカードのパスワードを入力。
※パスワード入力後に確認(Enter)キーを押す。
4.クレジットカード会社を選択。
5.請按交易選擇鍵(Please Select Services)の画面が出てきたら信用卡帳戶(Credit Account)を選択。
6.請輸入提款金額(Please Enter Withdraw Amount)で引き出したい金額を入力。
※金額入力後に確認(Enter)キーを押す。
7.請取回卡片(Please Remove Your Card)でクレジットカードを取り出す。
8.請收取現金(Please Take Cash)で台湾元を受け取る。
9.請取出您的明細表(Take Receipt)で明細レシートを受け取る。