今週(7月23日~27日)のフルフラール(以下、FFLと言います)相場は、全般的に安定した動きでした。
木曜日(7月26日)から一部メーカーが値上げに動き、市場が好調であることを示しています。
金曜日(7月27日)における山東地域のFFLのEXW価格は3,000~13,100元/MTになりました。川下の実調達量は多くないため、堅調な相場の維持は、難しいと予想されております。

7月23日~27日の山東地域のFFL参考価格(単位:元/MT、EXW価格)

7月23日 月曜日13,000元(先週相場より約500元/MT値下がり)
7月24日 火曜日12,900元~13,000元(前日より100元/MT値下がり)
7月25日 水曜日12,900元~13,000元(前日と同じ、横ばい)
7月26日 木曜日13,000元(前日とほぼ同じ)
7月27日 金曜日13,000元~13,100元(前日より小幅に値上がり)

今週FFL相場の総括

➀火曜日から川下の引合が増加、一部メーカーが値上がりの姿勢を示したが、実際の契約件数は、多くありませんでした。
➁最近、北京、天津、河北地域の豪雨が多く、また他地域の高温天候が続いた為、メーカーの操業が正常な状態ではなくなっており、在庫は低水準となっております。
➂海外引合は、先週と同レベルであり、今週後半に相場が持ち直した要因の一つになっています。また、川下の需要は、いまだ健在であり、来週の市場に期待を持っているメーカーが少なくなく、相場を押し上げる力となっています。一方、環境保護の検査がますます厳しくなっており、政府は、メーカーに対して、生産設備改造し環境対応するよう強く求めています。

専門家による来週のFFL相場展望

川下の実際需要は、まだまだ増えていくと予想されています。また、環境保護政策の実施が引き続き行われており、短期間においては、相場は安定化し、高騰や急落は現状起こり難いと思われます。

中国相場情報:工業原材料の市場動向および価格情報