今週(8月6日~8月10日)のフルフラール(以下、FFLと言います)相場状況は、安定基調で推移し、成約も川下の実際需要に基づいて動き大量仕入れは少なかった模様。
8月6日~8月10日の山東地域のFFL参考価格(単位:元/MT、EXW価格)
8月6日月曜日13,400元(先週末の相場と同じ、横ばい)
8月7日火曜日13,400元(前日と同じ、横ばい)
8月8日水曜日13,400元(前日と同じ、横ばい、成約堅調)
8月9日木曜日13,400元(前日と同じ、横ばい、川下の購買意欲が落ちる)
8月10日金曜日13,300元~13,400元(変動が激しくない、来週見極め必要)
今週FFL相場の総括
山東、河北、河南を例にすると、今週の主な成約価格は、13,400元/MTであり、相場自体は、比較的高水準で安定しました。川下需要は、旺盛ではなく、成約数量も多くない模様です。
また、一部ユーザーが相場の行先を見極める姿勢を示しています。
政府の環境保護による検査は、相変わらず厳しくなっており、高温天候が続き、一部メーカーが地元政府の検査に応じて、操業中止した為、市場に流通したFFL貨物が品薄となり、短期間の内は、増量難と見られています。
専門家による来週のFFL相場展望
今週、相場安定の主な原因は二つありました。
一つは、環境保護による検査及び設備メンテンスによって、一部メーカーが操業を中止し、在庫が低水準になり、在庫を持っているメーカーが積極的に販売しなくなったことです。
もう一つは、成約数量が多くなかったが、少量成約が多くあったことです。これにより、相場が安定して推移しました。
今後の見通しとして、来週も、成約は引続き旺盛ではなく、在庫を保有するメーカーは、少しずつ在庫販売を始める方向です。
専門家の分析では、もし、来週、川下の成約量が回復しなければ相場は、小幅に落ちる可能性が高いと予想しております。