華東地域の在庫が増えており相場の上値が重い状況。湖南長盛は、臨時で操業中止、今週再開する予定。川下の需要は安定しており、原料用アクリルの価格も高値で推移している。SinopecとPetroChinaの出荷価格は、先週より上がったが、相場全体としては、安定している。

今週の中国石油化学のPP販売価格(単位:RMB/MT)

メーカー地域種類前週価格今週価格先週比
SINOPEC華北糸引き9700

10150
9700

10150
0/0
共重合10750

11000
10750

11000
0/0
華東糸引き9900

10150
9900

10150
0/0
共重合11150

11300
11150

11300
0/0
華南糸引き9990

10300
9950

10300
+50/0
共重合10850

11500
11050

11500
+200/0
PETRO CHINA華北糸引き9950

10050
9950

10050
0/0
共重合10900

11600
10900

11700
0/+100
華東糸引き10000

10100
10000

10100
0/0
共重合11000

11600
11200

11750
+200/+150
華南糸引き10000
100000/0
共重合11000

11800
11500

11800
+500/0
※価格は、2018/8/16日17:00時点の情報にもとづく。

今週の中国石油化学メーカーの稼働率

華北華東華南華中中国全土
稼働率90%96%89%79%90.5%
先週比0%0%0%-1%-0.3%

中国PP顆粒在庫推移表(単位:MT)

中国国内の主要な石油化学メーカーと石油メーカーの在庫量は、先週比3.66%増であった。トレーダー側の在庫も先週より1.04%増となり、PP市場全般の在庫量は、先週より3.10%増となった。
川下の購買は、実需に基づいて行われており、トレーダーの成約量は少なかった。華南地域、Sinopecが出荷制限を取り消したが、成約量は多くなかった。華中地域、長盛石油化学は、臨時操業中止になってしまったが、影響は
軽微である。来週もトレーダーは慎重な態度を維持する見込みであり、川下の発注量が多くない中で、在庫量は小幅に増加すると思われる。

今週の中国国内PP見積価格(単位:RMB/MT)

地域種類品番生産企業市場先週価格今週価格増長幅変動率
東北糸引きL5E89撫順瀋陽1005010100+50+0.50%
共重合EPS30R大慶煉化瀋陽1080011000+200+1.85%
華北糸引きL5E89神華包頭臨斤(三水の辺)100009950-50-0.50%
共重合EPS30R大慶煉化臨斤(三水の辺)1120011000-200-1.79%
K8303燕山石化北京1115011100-50-0.45%
華東糸引きT30S中油上海100501005000.00%
L5E89中煤楡林杭州1005010000-50-0.50%
共重合K8003独山子余姚1170011800+100+0.85%
華南糸引きT30S福建聯合厦門1020010100-100-0.98%
T30S茂名石化順徳1050010300-200-1.90%
共重合EPS30R茂名石化順徳1160011300-300-2.59%
分析:
※価格は、2018/8/16日17:00時点の情報にもとづく。

今週のPP市場価格推移表(単位:RMB/MT)

今週のPP相場は、調整中であるが、一日毎の調整幅は、RMB50-100/MT、先物は、下落に転じた。一部の小規模メーカーは、操業を中止して、原料コストアップに抵抗しているが、PP顆粒原料の消費スピードが落ちており、石油化学メーカの原料在庫量もそれに応じて増加している。市場流通した原料価格は、在庫の販売待ち品よりRMB50/MT安くなった。特に糸引き、共重合原料は、先週比約RMB100/MT安となっている。木曜日まで糸引きの主流価格は、RMB9,980~10,250/MTであり、共重合の主流価格は、RMB11,000~11,500/MTである。

アジアPP顆粒市場価格の比較(単位:USD/MT)

地域種類最低価格最高価格今週平均価格先週平均価格増長率
CFR極東糸引き1229123112301220+10
射出成形1229123112301220+10
IPP膜1239124112401230+10
BOPP膜12391241124012400
共重合1279128112801270+10
CFR東南アジア糸引き1244124612451240+5
射出成形1234123612351230+5
IPP膜12591261126012600
BOPP膜1274127612751270+5
共重合1284128612851280+5
CFR南アジア糸引き/射出成型1269127112701280-10
IPP膜12691271127012700
BOPP膜12991301130013000
共重合13091311131013100
分析:
※価格は、2018/8/15日17:00時点の情報にもとづく。

アジアのPP顆粒市場価格推移図(単位:USD/MT)

中国の市販価格と先物価格が、両方とも上昇したことを受け、アジアPP相場も上がっている。水曜日のCFR極東アジア・糸引き価格(向け地:上海港)は、先週よりUSD10/MT高くなっており、USD1230/MTになった。中国国内の糸引き価格は高騰し、先週比RMB200/MT高のRMB10,100/MTになった。東南アジアとインドの購買量は多くなかった。東南アジアに比べ、中国製PPの価格は、強気。中近東のメーカーは、早く売ろうという気が無い。業界関係者によると、インドの状況も一緒、7月中旬から7月末までの運輸業ストライキによって、インド各産業とも大きな影響を受け、大量の在庫を山積んでいる現状、CFRインド(向け地:上海港)の貨物が買われる気配はない。

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来週、中国PP市場の予測

1.市場影響要因

プラス要因
(1)中国国内の複数装置は、以前メンテナンス中。中国全土でメンテナンスとなっている装置の生産能力は、約469万MT、その内、9月まで操業中止を続ける装置の生産能力は約225万MTとの予測。
(2)川下工場の在庫原料は、殆ど消化済、これから購買再開する見込み。
マイナス要因
(1)先物の相場は引続き下落。
(2)石油化学メーカーの在庫が増えている。

2.来週への市場予想

アクリル基や原油の価格は、高止まりしている。米ドル高が輸入へ影響を与えると同時に、中国国内の複数装置がメンテナンスを行っており、需要量が落ちている。川下工場の稼働率は、63-70%前後であり、ここ2週間、市場の行方を見見極め、在庫原料を消化した後、在庫補充を行う。プラス要因とマイナス要因が均衡しており、相場の急騰急落は起きにくい状況。中国国内PP価格の変動範囲は、RMB100/MT前後の見込み。