中国語を学習する日本人にとって、四声(しせい)の発音は、難関のひとつです。四声は、中国語の音声システムの要であり、正確な発音ができるかどうかで言葉の意味が大きく変わってしまいます。しかし、いくつかの効果的な練習方法とコツを取り入れることで、四声の発音を改善し、自然な発音を身につけることができます。このブログ記事では、中国語の四声を上手く発音するためのコツを紹介します。
1. 四声の基本的な理解
まず、四声それぞれの特性をしっかり理解することが重要です。四声は、以下のように異なる音の高さとリズムで構成されています。
- 第一声(高平調): 高い音で一定に保ちながら発音します。例: 妈 (mā, 母)。この声調はフラットで、音の高さを変えずに「まー」と長めに伸ばすイメージです。うまくイメージが出来ない場合は、「サーバー」と言ってみると良いです。この時の「サー」は、第一声です。
- 第二声(上昇調): 中くらいの高さから上に向かって音が上がります。例: 麻 (má, ごま)。予想してなかったことに遭遇した時に思わずでる「ぇえ?」が第二声です。
- 第三声(低降調): 低い音からさらに下がり、その後少し上がります。例: 马 (mǎ, 馬)。通常会話では下降部分のみ軽く発音することが多いので、低くなる部分を意識すると良いです。ガッカリしたときに出て来る「あーあ」が第三声です。
- 第四声(下降調): 高い音から一気に下がります。例: 骂 (mà, 叱る)。強く短く上から下におろす感じで「まあ」と発音します。カラス鳴き声「カァカァ」が第四声です。
2. 視覚的なイメージを持つ
四声を視覚的に理解することも助けになります。音の高低を線で表現する方法を考えてみましょう。
- 第一声は高い場所を一直線に進む水平な線(ー)。
- 第二声は低いところから右肩上がりの斜線(/)。
- 第三声はV字型の線(V)。
- 第四声は右肩下がりの斜線(\)。
これらのイメージを頭に描きながら発音することで、自然と声調をコントロールしやすくなります。
3. 中国語の音声で耳を鳴らす。
中国語に比べて抑揚がすくない日本語を使う私たち日本人は、そのそも四声を聞き分けることがあまり得意ではありません。よって、耳を鳴らすことは非常に重要です。
以下に、中国語の第一声、第二声、第三声、第四声の漢字を集め、中国語の音声を付けました。これを何回か聞く事で、音のイメージを体で感じましょう。
第一声の漢字と発音
第二声の漢字と発音
第三声の漢字と発音
第四声の漢字と発音
4. まとめ
中国語の四声は初めて学ぶときは難しく感じるかもしれませんが、コツコツと練習を積み重ねることで、誰でも上手く発音できるようになります。基本を理解し、視覚的なイメージを活用し、毎日の練習を続けることで、四声のマスターに一歩ずつ近づいていきましょう。あなたの中国語学習の成功を祈っています!