満員電車でのパニック

東京や大阪など都心の通勤電車は、毎日ぎゅうぎゅう詰めです。特に扉付近では身動きがまったくとれず息もできないほどです。

閉所恐怖症パニック症がある人にとって、満員電車に乗ることは非常に勇気がいることです。

最近の電車は窓が空かない車両が増えており苦手な人は余計にストレスを感じます。

密閉空間の電車に数分程度でいるのであれば、なんとか我慢できますが、駅と駅の間隔が長い場合は、10分程度電車に閉じ込められます。

1秒でも早く外に出たい気持ちを抑えて必死に我慢しながら電車に乗っているときに、人身事故、信号機故障、駅構内での緊急信号発生などで、とつぜん急停車すると最悪です。

身動きできないまま車両に閉じ込められると『いますぐ外に出たい!』という衝動にかられます。

その内、心臓の鼓動が早くなり、生汗が出てきて、呼吸が狂い始めます。このまま死ぬのではという恐怖を強く感じ、パニックを起こしそうになります。

今回は、大変な思いで電車に乗っている人に効果がある3つの方法をお伝えします。

人によって効果がある場合と無い場合がありますが、参考になれば幸いです。

満員電車が急停車したときの3つの対策

①音楽、本、動画、ゲームをする。

密閉空間が苦手な人は、満員電車が停止すると急に自分がいる空間から逃げ出したくなり、やがて自分の精神のコントロールが効かなくなります。

パニックは、不安や恐怖が大きくなりすぎて制御不能になることから発生します。

電車が急停車したら、できるだけ早く自分の意識を現実から遠ざける動きをしましょう。

好きな音楽を聴いたり、スマホで動画を見たり、集中できるゲームをしたり、大好きな家族の写真を見たりすると気持ちが落ち着き、不安と恐怖を一時的に抑えてくれます。

②目をつむって呼吸を整える。

パニックになると呼吸が乱れてきます。これまで何も気にせずに呼吸できていたのに急に酸素が薄く感じたりして恐怖を感じます。

急停車した狭い車内で目を開けていると、周りの乗客の苦しい顔と密閉された空間いいることが視覚的に脳に伝わり、不安感を増加させます。

よって、電車が急停車したら、そっと目を閉じて一定のリズムでおなかで息をして心を整えるようにします。

③アロマオイルの匂いを嗅ぐ

意外に効果があるのは、匂いで落ち着かせる方法です。

自分がもっとも落ち着くアロマオイルの小瓶をカバンにいれておき、電車に閉じ込められたときにそっと取り出し、その匂いを嗅ぎます。

匂いがきつくなく周りの乗客に迷惑がかからないものであれば、マスクに1~2滴たらして呼吸するのも効果があります。

おすすめのアロマオイルはミント系です。

清涼感ある香りが精神を落ち着かせてくれます。

個人的には、CHINA OEL(チャイナオイル)というペパーミントオイルが気に入っています。チャイナと言う名前だから中国製かと思う人もいるかもしれませんがドイツ製です。

日本ではあまり聞かないアロマオイルですが、台湾では、百靈油(Bǎi Líng yóu)と呼ばれており、大人気です。台湾市内のコンビニでも購入できます。

CHINA OELの公式サイトより