工業製品の輸入時は必ず関税を調べましょう

海外から輸入される商品は、すべて日本の税関を通ります。そして、商品によって予め設定された税金(関税といいます)が発生します。この関税は、契約上で※特別な定めがない限り輸入者が支払う必要があります。

※特別な定め:売主が商品を送り届ける為の全てのコスト(輸入関税を含む)DDP (Delivered Duty Paid)と呼ばれる条件で契約している場合は、輸入者は関税の支払いを考える必要はありません。

最近は、EPA(経済連携協定)などの自由貿易協定の締結により、無税で輸入できる商品も増えております。しかし、材料やプラスチック・ゴム・繊維・皮製品などは、いぜんとして関税がかかる場合が多く、中には関税率が40~60%になる物もあります。初めて輸入する時は、事前に関税を調べておきましょう。

関税を調べるには、まず製品のHSコードというものを調べる必要があります。このHSコードは、Tariff(タリフ)コード、品目コード、HS番号とも呼ばれており、世界共通で使われる商品分類番号の事です。

HSコードの調査方法として一番確実なのは、輸出者に直接聞くことです。
しかし、今回は自分で調べる方法についてお教えしたいと思います。
※ただし、これはあくまで仮の調査ですので正式な、HSコードは税関等に確認することをお勧めします。

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中国製のスマホ用USBケーブルを輸入する場合

ステップ1:検索で商品のHSコードを調べます

GOOGLEなどの検索エンジンに【商品名】と【HS CODE】と記入し検索します。今回はUSBケーブルなので、検索ワードを【USB CABLE HS CODE】としました。
♣ワンポイント
検索ワードは、日本語より英語で書いた方がヒット件数が増えます。

ステップ2:検索でヒットした商品のHSコード上6桁をメモします

今回検索したところ、海外のサイトでUSBケーブルのHSコードが紹介されておりました。このHSコードの上から6桁をメモします。

メモしたHSコード:8544.42
ワンポイント:
HSコードは、世界共通である上6桁までをメモすることです。7桁目以降は、各国で独自に決める国内細分なので、海外と日本では数字が違います。

ステップ3:日本のHSコードを再確認します

税関サイトの『輸出統計品目表』または、『関税率表解説・分類例規』を開き、メモした6ケタのHSコードの箇所を見て、品名の記載内容が輸入する製品と合致するか確認します。

※『輸出統計品目表』:http://www.customs.go.jp/yusyutu/
※『関税率表解説・分類例規』:http://www.customs.go.jp/tariff/kaisetu/index.htm

ワンポイント:
候補となるHSコードが複数ある場合は、勝手に決めつけないで税関に問い合わせましょう。

ステップ4:関税率を確認します

税関サイトの『輸入統計品目表(実行関税率表)』を開いて、特定した6ケタの国内HSコードの項目を見て税率を確認します。

今回の製品は、8544.42.010または、8544.42.091に該当すると思われますが、どちらにしても基本関税率は無税となっているので、関税の心配がないということで、関税率調査は終了。
※『輸入統計品目表(実行関税率表)』:http://www.customs.go.jp/tariff/

皆さんも是非、関税率を調べてみて下さい。

注意:
輸入時の税金は、関税だけでなく約8%の消費税(消費税6.3%と地方消費税63分の17)が発生します。