関税は意外と簡単に調べれます!

国内ビジネスだけを行っていた企業が、海外向けに製品販売をするときに戸惑いを感じるのが関税です。
海外の税金であるから、難しそうに感じてしまうのかもしれません。しかし、実際に自分で調べてみると、意外と簡単であることに驚きます。
もちろん英語が苦手でも大丈夫です。ぜひ皆さんも自社製品を輸出したい国の関税を調べてみましょう!

関税を調べるための手順(2つのステップ)

ステップ1:送付する製品の世界共通のコード番号を調査する。

日本を含むほとんど国は、世界共通の商品分類番号であるHSコードを採用しており、HSコードを使った品目表にもとづいて、各国独自の税率を設定してます。

輸出する製品のHSコードは、日本の税関サイトに掲載している『輸出統計品目表』または、『関税率表解説・分類例規』を見て調べることができます。
上6桁までは世界共通ですので、上6桁コードを見れば世界中の誰でも製品が特定できます。しかし、7桁目以降は、国によって自由に定めて良い国内細分の為、7桁目以降の数字の使い方は国によって異なります。尚、日本のHSコードは、世界共通の6桁+国内細分3桁で構成されており、コードは9桁になります。
もし、海外の関税を調べるのは、共通部分である上6桁のコードを使います。
もし、考えられる分類コードが複数ある場合は、勝手に自分で判断せずに、最寄りの税関に電話してアドバイスを受けましょう。
『輸出統計品目表』サイトへのリンク
『実行関税率表』サイトへのリンク
※HSコードは、Tariff(タリフ)コード、品目コード、HS番号などと呼ぶこともあります。

ステップ2:仕向け地の関税を調べる

関税を調べるには、仕向け地国の税関などのウエブサイトから関税率表を入手すれば良いのですが、実際自分で外国の税関サイトを調べるのは大変です。
私がお勧めするのは、国際物流会社の最大手であるFEDEX社が運営するオンラインの関税データベース”World Tariff(ワールドタリフ)“での調査です。
World Tariffは、世界175か国の関税率を調査できるので、わざわざ各国の税関サイトを調査する必要はありません。
このWorld Tariffを使った関税調査は本来は有料です。
しかし、日本の場合はJETRO(日本貿易振興機構)が包括契約をして下さっているので、JETROのサイト経由で”WORLD TARIFF”のアカウントを取得すると何回でも無料で使えます。
日本に住んでいる方ならだれでも利用できますので、JETRO経由でアカウントを作りましょう!
JETRO(日本貿易振興機構)のWorldTariff専用登録サイトへのリンク

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