①2015年度に国際交流基金が行った「海外日本語教育機関調査」の結果

語学教育として日本語を教えている学校やその他の機関で学ぶ日本語学習者は、1979年から2012年までずっと右肩上がりで増えていました。
しかし、2015年の調査では、全体の70%近くを占めていた中国、インドネシア、韓国、台湾でいずれも大幅に学習者が減り、学習者数は、2012年に3,985,669人から、8.3%減の3,655,024人になりました。

中国、台湾、インドネシア、韓国の日本語学習者数

中国が2012年1,046,490人から2015年953,283人(▲8.9%減)
インドネシアが2012年872,411人から2015年745,125人(▲14.6%減)
韓国が2012年840,147人から2015年556,237人(▲33.8%減)
台湾が2012年233,417人から2015年220,045人(▲5.7%減)
この調査データーは、インターネット学習者を含めていません。

▲目次に戻る

 

②中国人の日本語学習実態

世界で最も日本語学習者が多いのは、中国で953,283人(学習者数全体の26.1%)です。
2015年の中国人口が13.71億人ですので、人口に対する日本語学習者は、0.069%、つまり1万人の内、日本語を学校や機関に通っているのはたったの7人です。

一方、中国の英語学習は、小学校から大学だけで1億人以上が学んでいると言われており、英語の本場であるイギリスの人口(約6600万人)をはるかに超えています。
イギリスの二倍の人口を有する日本の言語を学ぶ中国人が、100万人に満たないという現状は、日本人として少し残念です。

▲目次に戻る

 

③日本語を学ばない理由(日系企業で働く中国人の話)

私は、1998年~2000年にかけて中国に留学しておりましたが、その当時は、たくさんの中国人が日系企業に入るため熱心に中国語を勉強していました。
当時の中国人の若者は、高い技術力を持つ日本企業で働く事をステータスとして考えていました。
それから20年経った現在、昔のように目を輝かせて日本語を学ぶ中国人の若者は非常に少数になりました。
かつて一生懸命日本語を学んで日系企業で働くようになった中国人の友人は、自分の子供には、日本語を学ばせないといいます。

言語というのは、ある意味、通貨のようなもので、使用者が多く、需要が高いほど、学習者は増えます。
逆に、一部の人しか通用せず、学習しても需要がすくない言語は、学習者が減っていきます。

中国人から聞いた日本語を学ぶ意欲が薄らいだ主な理由

➀給料が安く、人事評価も曖昧な日系企業に魅力がなくなった。
➁日本企業での働き口が少なくなっている。
➂日本語より英語が話せる方が転職するときに有利。
➃日本人が前ほど魅力的に感じなくなった。

▲目次に戻る

 

④中国語習得であなたの市場価値を上げましょう!

中国にとって、日本はアメリカに次ぐ重要な貿易相手国です。

しかし、日本語と中国語の二カ国語に通じる人は、需要に対して圧倒的に不足しています。

確かに英語を使えばある程度コミュニケーションはできますが、ビジネスの世界では、第二外国語である英語を使うより、母国語を使うほうがより相手を理解できます。

中国人の日本語学習者が減っている中で、日本人が中国語を学ぶ必要性が高まっております。

私は、27歳から中国語を学び1年半でHSK11級(現HSK6級)を取得しました。日本人にとって中国語は、学びやすい言語です。
読み方が分からない言葉も、音読みで発音するとなんとか意味が通じる事が多々あります。
ぜひ、もっとも多くの日本人に中国語を学んでいただき、中国ビジネスを発展させて欲しいと思います。

掲載したデーターは、2015年度に国際交流基金が行った「海外日本語教育機関調査」の結果を参考にしております。「語学教育とし て日本語を教えている学校やその他の機関」のデーターであり、文化交流活動等が主目的で語学教育を実施していない 機関、テレビ・ラジオ・書籍・雑誌・ インターネットなど で日本語を独習している学習者は総数には含んでおりません。

▲目次に戻る