1.中国のポリ塩化ビニル(Polrvinyl Chloride)の市場動向

川上の供給量は先週より小幅に増えたが、川下の需要は低迷期に入り、現行価格を維持することは難しく、これから下がる可能性が大きいとの見通し。
8月9日時点、中国西北地域のEXW価格は、RMB7,100-7,200/MT、華東地域のEXW価格は、RMB7,250-7,400/MT。

2.アジアのポリ塩化ビニル(Polrvinyl Chloride)の市場動向

アジアのPVC市場価格は、安定状態にあると言える。8月8日時点、CFRインド価格は、USD985/MT、CFR東南アジア価格は、USD945/MT、CFR中国価格は、USD960/MT。

来週9月の船積みの予定公示価格は、8月船積みよりUSD10-20/MT高くなるとの見込み。中国市場では、この値上がりをそのまま受け入れてもらえる可能性がある。しかし、インド市場は、モンスーン気候の影響を受けて、需要がまだ回復しておらず、9月船積みの値上がりに抵抗がありそう。

CFRトルコの価格は、今週、USD10/MTが下がり、USD925/MTになった。中米貿易戦争は、ここに来てますます激しくなっており、中国バイヤーはこれから米国以外のPVC供給国を探し始めている。

今後、相場へ影響を与える要因について

1.塩化ビニル(chloroethylene)の動向

今週、アジアの塩化ビニール価格は、USD10/MTが上がり、CFR東南アジア価格がUSD745/MTになった。

日本の塩化ビニール設備のメンテナンスによって、供給タイトとの見込み。日本東曹は9月3日~10月5日の期間で、年産60万トンの装置に対する年度メンテナンスを行う予定があり、10月17日~12月3日、南洋にある年産25万トンの装置の年度メンテナンスを行う予定である。一方、徳山株式会社は9月末~10月初の期間で、年産33万トンの装置の年度メンテナンスを行う予定である。

2.電石(calcium carbide)の動向

今週、中国国内の電石市場は、安定基調の中で小さな変動があった。最近、中国の多くの地域で洪水、土石流、大雨など災害があり、その影響を受け、電石の物流に支障を来している。

尚、産地としての河南、徳州は原料供給も、不活発であり、それぞれRMB30/MT値上りした。
中国陜西地域の価格は、比較的安定と言えるが、物流問題も依然存在している。

3.川下需要の動向

川下の実際成約量が少ない、PVC製造原料のコストは上がったが、PVCの相場上昇の気配は見られない。最近、新規成約よりは在庫消化のほうが活発であり、市場動静を見極める人が多そう。川下の観点として、今年PVCの合理的な価格は、RMB7,000以下/MTと見ている。