FOB三兄弟(FOB、CFR、CIF)について

国際取引で使われている最新の貿易条件(規則)は、インコタームズ2010(INCOTERMS 2010)です。インコタームズ2010では、
①いかなる輸送手段でも使える
EXW、FCA、CPT、CIP、DAT、DAP、DDP

②船による輸送のみで使われる
FAS、FOB、CFR、CIF

の合計11規則が定義されております。

ときどき航空貨物なのにFOBで契約している企業がいますが、これはリスク移転時点が不明確になるのであまりオススメしません。
この11規則の中で、FOB、CFR、CIFは、FOB三兄弟とも呼ばれており売主から買主に輸送リスクが切り替わる地点が同じです。

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FOB三兄弟(FOB、CFR、CIF)のリスク移転地点について

三兄弟の長男は、FOB

Free On Boardの頭文字から作られております。ここでいうBoard(ボード)とは、船の甲板という意味です。直訳すると『甲板の上で自由になる』つまり売主は、自社の施設から輸出港で貨物を船の甲板上に置くまで輸送責任を負いますが、船積した時点で売主は解放され、貨物の危険負担は買主に移行します。

次男は、CFR

CFRは、Cost and Freightの略です。ここでいうC(Cost)は何かというとFOBと同じ貨物を船上に載せるまでの費用と考えて全く問題ありません。CFRとは、このC(Cost)に、FR=Freight、つまり船賃(海上運賃)を追加したものです。
また、危険負担責任は、FOBと同じ貨物が甲板の上に置かれた時点で買主に移行します。
昔から貿易をやっている人は、CFRと呼ばずにC&F(シーアンドエフ)と呼んだりもします。こちらの方が意味がイメージしやすいのですが、C&Fは1980年版のインコタームズまで使われていた古い言い方で、最新のインコタームズ2010(Incoterms 2010)では記載がありません。C&Fを使うこと自体は、禁止されておりませんが、古い貿易規則は当事者同士が混乱する可能性があるので、最新のCFRを使いましょう。

三男は、CIF

CIFは、Cost, Insurance and Freightの略です。
C=Cost(コスト)は前述と同じで貨物を船上に載せるまでの費用です。これにIFつまり、Insurance(海上保険)とF=Freight(海上運賃)を加わります。
CFRとの違いは海上保険費用負担の有無です。

貨物の危険負担もお兄さん達と同じ甲板の上に置かれた時点で買主に移行します。

輸入者(買手)として、CIFを使う時にの注意点
上に記載した通り、CIFは輸出者である売主が海上保険を手配し海上運賃も面倒を見る必要があります。しかし、インコタームズでは利用する保険の内容や船舶年齢について明確な規定がありません。よって、売主は費用節約の為に補償範囲が少ない保険で価格が安い船を使いたいと考えます。これを防ぐために、CIFで海外から輸入する時には、契約書でオールリスク対応の保険+船のグレードの2つを売主に指示する必要があります。