初めての海外出荷、分からないことが一杯と思います。ここでは、実際に出荷している実務経験者ならではの視点で2つ程アドバイスしたいと思います。

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機械製品や工業製品を非該当証明無しで出荷したらどうなるか?

答えは、通関の担当者が、問題なしと判断すれば、非該当証明は無くても製品は輸出できます。
実際に同じ工業製品を同じ記載内容で輸出していても、非該当証明書を要求される場合とされない場合があります。よって、一回目、非該当証明書が要求されなかったからといって、次回以降も同じだとは限りません。

ついこの間も、これまで一度も非該当証明書を要求されずに出荷していた機械部品が、突然、輸出通関で止まり品物の詳細説明を求められました。

担当者に、この製品はこでまで一度も通関で止められることは無かったのに、なぜ今回は輸出通関で止まったのか聞いてみたところ、単に、これまでより量が多く高額であったからとの回答でした。
何それ?っと思いますが、通関の担当者に逆らっても仕方ありません。

私の経験上、やはり超高精度の加工製品や精密機器、制御機器などは、かなりの確率で非該当証明書を要求されます。

特に、センサー、ベアリング、電源、電磁弁、磁石、モータードライバー、レギュレーターなどは、非該当証明書を必ず事前に用意しておきましょう!
また、輸出者の輸出実績も通関に影響します。

私は、独立前は商社で仕事をしていたのですが、その時には正直、余程の製品でない限り、非該当証明書は要求されませんでした。

しかし、独立してからは、非該当証明書を要求されることが明らかに増えました。
特に、厳しい通関担当者にあたると、プラスチックのキャップ、金属ピン、金属製のスペーサーなど、どう見ても安全保障には影響ない製品ですら非該当証明書の提出を要求され、慌てた用意したことが何度かあります。

皆さんは、私と同じように慌てないようにして頂きたいです。

豆知識:
もし、頻繁に輸出をするのであれば、税関に輸出入者符号を登録することもお勧めです。輸出実績が税関に蓄積され、書類審査・現物検査になる可能性が低くなります。

誤って該当製品を輸出して見つかってしまったら、どういう罰則があるか?

折角の素晴らしい技術が、海外のテロリストや大量破壊兵器の製造者などに悪用されてしまうのは、とても悲しいことです。
誤って該当製品を輸出しないように、非該当証明書は、人任せにせずに製品の製造に携わった技術者自らが確認するようにしましょう。

もし、許可が必要な製品や技術を、誤って輸出してしまった場合、見つかると以下の通り法律によって厳しい刑罰が科せられます。

行政制裁:3年以内の物の輸出・技術の提供の禁止
刑事罰:1,000万円以下又は対象となる貨物や技術の 価格の5倍以下の罰金 ・10年以下の懲役

また、社会的にも企業としての信用がなくなり、取引先を失い事業が成り立たなくなる可能性が大です。故意に違反するのはもっての外ですが、知識不足や注意不足により思わぬところで違反してしまうのは、非常に勿体ないです。

規制対象は、製品だけでなく技術提供も対象であるので、知り合いや第三社に任せきりにせずに、自分で法令規則をよくよく読んで、本当に規制の対象でないか判断するようにしましょう。