国際貨物航空会社のサービスの違いについて
皆さんは小口の貨物を海外に送る時、どこの業者を使いますか? 一般的に多く使われているのが、FEDEX、DHL、UPS、TNT、OCSなどの民間企業が運営する国際宅急便です。 急使や飛脚といった意味でクーリエ(COURIER)と呼ぶ人もいます。
もう一つは、EMS(国際郵便)です。
こちらは、万国郵便連合加盟の各国郵政庁の運営になります。
国際宅急便もEMSもドア・ツー・ドア(Door to Door)で集荷から配送まで一貫して受け持つ複合一貫輸送サービスを提供してます。
では、国際宅急便とEMS(国際郵便)の違いは?と聞くと何と答えますか?
『国際宅急便は高い!EMS(国際郵便)は安い!』と言う人もいれば、配達時間の早さが違うと言う人もいます。しかし、以外と知られてないのが国際宅急便は着払いで送れるが、EMS(国際郵便)は元払いでしか送れないという事です。
誰にでも着払いで発送すれば良いという訳ではありません
この話をすると、 『国際宅急便なら着払いで送れるのか!輸出の事はあまり得意でないので、だったら着払いにして輸送費については受取人に全て任せよう!』 という方がいます。
ところが、この着払いが意外とトラブルを引き起こします! なぜかというと、国際宅急便は、受取人に貨物を先にとどけて後日請求するからです。
不慣れな受取人の場合、自国への輸入税や関税等について事前に調べてないこともあり、後日請求された輸送費に驚いて支払いを拒否したり難癖をつけてくる場合があります。そして、拒否された輸送費は、送り主に全額請求されます!もちろん貨物は受取人に届いているので戻りません!
信頼できる受取人であれば、着払いはとても便利なサービスですが、初めての取引先に、いきなり着払いで送る場合は注意が必要です。
貨物に添付するINVOICE価格や輸送保険はいくらで設定するか?現地の関税等については問題ないか? 受取人とよく連絡を取った上で着払いにするか判断することをお勧めします。
もし、どうしても不安であれば、手間はかかりますが輸送費込みで注文を頂き、元払いで出荷した方が安全です。
因みに、貨物は送ったが受取人がいなくなってしまった場合、国際宅急便の場合は、貨物を日本に戻す為の輸送費が掛かりますが、EMS(国際郵便)は、無料で戻るそうです。※あくまで日本郵便のカスタマーサポートセンターから聞いた話なので実際自分で体験したわけではないですが…