最近、オーストラリア(豪州)と中国の関係が悪いと聞きます。

中国がオーストラリアを植民地化しているなどと過激な発言をする人もいますが、どうやら中国と関係が深くなり過ぎたことが原因にあるようです。

オーストラリアに住む中国人の数

オーストラリア連邦の政府機関オーストラリア統計局( Australian Bureau of Statistics, ABS)が行った2016年の国勢調査によると、中国に先祖を持ついわゆる2世、3世を含めた中国人が120万人でした。

2018年2月16日付け発表のデーターによると、中国からの移住者はこの5年間の平均で毎年7~8万人であり現在オーストラリアに住んでいる中国人(2世、3世を含む)は130万人を超えていると推測されます。

オーストラリアの人口は2018年6月30日時点で24,992,400人なので、総人口に対する中国人の割合は5.2%になります。

つまり、オーストラリア国民の20人に1人が中国人ということです。

日本の法務省が発表した平成29年末における日本国内に在留中国人(在留カード及び特別永住者証明書を保持者)は730,890人であり、人口に占める中国人の割合は0.57%であり、オーストラリアの10分の1です。

経済か自主か?悩むオーストラリア

オーストラリアにとって中国は最大の貿易相手国であり非常に大切な経済パートナーです。

外国からたくさんの人がやって来れば、国として収入も増えます。

2017年の中国人観光客によるオーストラリアでの消費額は、104億オーストラリアドル(約8800億円)もありました。

また、中国人留学生の学費や生活費として、オーストラリアの銀行には毎年92億米ドル(約1兆円)が入ります。

しかし、

オーストラリアにとって中国マネーが重要になればなるほど、中国人の影響力も増加します。

実際に不動産業界では、近年投資目的でオーストラリアの不動産を買う中国人が増えており住宅価格の高騰を引き起こしました。

これに対して、オーストラリア人から、『住宅は中国人の投資のためにあるのではなく、我々が住むためにある!』と反発の声が上がっています。

また、オーストラリア政府の内部でも中国企業から献金を得ている政治家が中国寄りの発言をして問題となっています。

中国人に警戒をし始めたオーストラリア

今、オーストラリアでは、中国人に対する警戒感を強くなっております。

中国人が差別的な扱いを受けることも出ており、オーストラリアの大学のキャンパスに中国人を中傷するポスターが貼られていたり、極右組織が中国人襲撃を呼びかけるチラシをまいたりしています。

また、政府も中国系商人のオーストラリア永久居住権を没収したりて徐々に中国と距離を置こうと動いています。

オーストラリアの対応に対して、

中国外交部の報道官は、「オーストラリアの一部メディアの無責任な報道に、無原則に迎合するもの。中国に対する偏見に満ちている」と厳しく批判しており今後の動向が気になります。