中国語学習の最初の壁(発音)

中国語を学ぶ人が最初に苦労するのは発音です。

中国語にはピンイン(拼音, Pīnyīn)と呼ばれるローマ字に声調(四声)を加えた発音表記方があります。

しかし実際にピンイン通りに読んでもネイティブ中国人に理解してもらえない場合が多くあります。

私は27歳の時中国の大学に語学留学した経験があります。必死で勉強しHSKと呼ばれる漢語水平考試の高級資格9級を取得することができました。

しかし、留学当初は中国人から「听不懂(聞き取れません)」と何度も言われ恥ずかしい思いをたくさんしました。

いろいろな国の留学生と一緒に机を並べて勉強をする中で気付いたことがあります。それは他の国にくらべて日本人は発音が苦手な人が圧倒的に多いということです。

この理由はいろいろあると思いますが、日本語が抑揚がすくない言語であるということの影響は大きいと思います。

今回は、実体験をもとに中国語の発音を上達させるコツをアドバイスしたいと思います。

これから中国語を学びたいと思っている人や中国語の発音で自信を失っている人は、是非参考にしてください。

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筆者
2010年からHSKの最上位は6級になりました。よって現在HSK9級はありません。

中国語の発音はなぜ難しいのか?

中国語を学ぶにあたり最初にお伝えしたい事があります。

それは「中国語には日本人の耳で聞き分けれない発音がある」ということです。

えっ?と思う人も多いと思いますが、決して日本人は民族的に難聴と言っているわけではありません。単に耳が慣れてないだけです。

そのことを証明する例として案内(あんない)案外(あんがい)があります。

日本人は案内(あんない)「ん」案外(あんがい)「ん」をおなじ音として認識します。

しかし、中国人はそれぞれ「n」「ng」という別の音として認識します。つまり「ん」という音は2種類あるのです。

信じられないと思う人は、下の動きを意識しながらゆっくり案内(あんない)案外(あんがい)を発音して下さい。

案内(あんない)「ん」は舌を軽くかむようにして発音しますが、案外(あんがい)「ん」は舌を奥に引っ込めて鼻の奥で響かせていることを体感できるはずです。

中国語では心(Xīn)星(Xīng)のように「n」「ng」を明確に区別します。

日本人が上手く発音できないのは、そもそも音を聞き分けるトレーニングができていないからです。逆に言えば、耳のトレーニングさえすれば上手に話せるようになります。

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筆者
他にも日本(Rì Běn)の「r」や汽車(Qì Chē)の「e」など日本人が聞き取るのが難しい音があります。

中国語の発音が上手くなるコツ

まず初めに中国語の発音は誰でも習得できるということを理解しましょう。

中国語の発音がなかなか上達しないのは、あなたに能力がないのではなく、耳が慣れてないだけなのです。

ネイティブ中国人の発音を繰り返し聞き、自身で何度も発声練習をすれば、自然と音の違いが聞き取れるようになります。

27歳から中国語の勉強を初めて2年でHSK試験9級を取得した私がおすすする一番の勉強法は、自身の声を録音してネイティブ中国人と比較することです。

私が勉強していたときは歩歩高(ブーブーガオ)とよばれる語学学習専用のテープレコーダーがありました。

現在はもっと進化した基材が沢山でています。とくにパナソニック CD語学学習機は「お手本」と「自分の声」を録音して練習する機器があるので中国語の発音練習におすすめです。

また本気で勉強するならNHKの中国語講座は非常におすすめです。

仕事で忙しい人は録音機能があるSONYの語学学習機能付きポータブルラジオを使うとより効率的に勉強ができます。

※オンライン学習という近道 

最近は中国語のオンラインスクールも増えており、最初の基礎ベースを身につけるなら、Lilianなどのオンライン学習を使った方が早く習得できるかもです。Linianは無料体験があるので、これを使って中国語に慣れてみるのもありですね。オンライン中国語スクールLilian|ネイティブ講師が今だけ無料体験レッスン