小口の貨物を海外に送る時には、どんな方法があるの?
一般的に多く使われているのが、グローバル企業であるFEDEX,DHL,OCSなどの国際宅急便です。国内企業では、佐川急便やクロネコヤマトなど大手が国際宅急便サービスを提供してます。因みに、国際宅急便の事を、急使や飛脚といった意味であるクーリエ(courier)と呼ぶ人もいます。
もう一つの運送業者として、EMSと呼ばれる国際郵便があります。
運営体としては、FEDEX,DHL,UPS,OCSが民間企業なのに対して、EMSは万国郵便連合加盟の各国郵政庁の運営になり異なります。
国際宅急便とEMS(国際郵便)は、サービス面で何が違うの?
国際宅急便とEMS(国際郵便)もドアツードア(Door to Door)で集荷から配送まで一貫して受け持つ複合一貫輸送サービスを提供していることでは同じです。しかし、サービスの提供方法には若干の違いがあります。
違いその1:配達スピードと料金
FEDEX,DHL,UPS,OCSなどの国際宅急便は、民間企業だけあって配達スピードが非常に早いです。しかし、配送費は定期的な利用で優遇サービスを受けない限り高いです!
反対に、EMS(国際郵便)は、若干配達に時間がかかりますが、配送費は格段に安いです。
違いその2:支払い方法の違い
FEDEX,DHL,UPS,OCSなどの国際宅急便は、元払いと着払いが選べますが、EMS(国際郵便)は、元払い(発送人の支払い)だけです。
よって、ビジネスでは、国際宅急便を使い着払いで発送する場合が多いです。
着払い制度を使えば、海外の買い主(荷主)から事前に頂いたアカウント番号で発送すれば、売り主(シッパ―)に費用が請求されることはありません。
しかし、着払いにもリスクはあります。それは、万が一、海外の買い主(荷主)が品物の輸送費支払いを拒否または、何かの理由で連絡がつかなくなった場合は、売り主(シッパ―)が輸送代金を支払らわなければならないという事です。
しかも、お客には貨物が先に届き、後日請求書が送られるシステムの為、最悪は、荷物だけ取られて、請求書が送られてきた。。。なってこともあります。
さすがに、そんな悪質業者は滅多にいませんが、通関費用が予想外に高かったから、少し負担してくれ!とか、難癖をつける企業は意外といます。
もし、相手先が初めての取引先であったり、貿易に不慣れだった場合は、見積書に輸送費を上乗せした契約をして、元払いで発送した方が良いです。